数日前から、肥料合わせをしています。
土と肥料を混ぜる作業ですね。
農家に嫁いで今年2年目の私は、初めてその作業を見学しました。
田んぼの真ん中にある格納庫に響く、機械の動く大きな音。
土と肥料の混じる独特なにおいと、それらのけぶる空気の中で、我らが主戦力の男性陣2名が懸命に作業をしておりました。
「マスクした方がいいよ!」
と言われるのは当然のことで、空気に触れる部分はすべて真っ黒に汚れてしまいます。
土と肥料が回転と振動で細かく動くので、それらが常に空気中に舞っています。
そのおかげで、仕事終わりにマスクを外した2人の顔は、マスクの部分がくっきり白い跡になるほどです。
短時間の見学でしたが帰って鼻をかんだところ、私もちょっと黒い鼻水がでました…。
さて、流れをかいつまんで説明しますと。
まずは奥の大きい土の山から、ボブキャットという働くクルマで土をひと握りすくいあげまして。


振り向いたところにある、なんか大きいやつに上から入れてやります。

上から入れた土は、ハムスターが好きな滑車みたいな、回転する青い缶の中に落ちていってゴワンゴワンと回されます。


肥料混合機、まぜっこ。
こういう機械って、なんかおもしろい名前がけっこう付けられてますよね。
種の芽を出す機械か何かも確か、ハトムネとかいう強そうな名前だった気がする。。。

↑ 長年頑張ってくれているので至るところに穴が空いてしまっていますが、補修に補修をかさね更なる補修を加速させながら、まだまだ現役で頑張ってくれています。
このまぜっこちゃんの中には、先に肥料が入れられています。

数種類のものを、緻密に計算された分量でバケツからひょいひょいっと投げ入れ、経験に基づいて弾き出された時間を、数分違わずに測定して土と一緒に混ぜ混ぜします。


タイマーが鳴りましたら缶の回転を止めて、ベルトコンベアーのスイッチをオン。
すると土がまぜっこちゃんのしたからベルトへと降りて、



上へ上へと運ばれていきます。
頂点の先で、下の袋の中へ落下。
この袋が満杯になったら横へ寄せて、また次の袋をつめる、と。
ちなみにこの袋の少し上の部分は、ふるいをかける感じで揺らさなければならず、

お父さんが長い棒を持って、手作業で振るっているのでそれなりに大変。
「毎年このふるいをかける機械を作ろうと思うんだけど、数日で終わるから結局作らないで終わるんだよねぇ」
だそうです。
お父さんは機械に強いので、種まきの機械もスイッチ増やして使いやすく改造したりしています。
作ろうと思ってほんとに作れちゃうんだから、ほんとにすごい人です笑
***
…と、こんな感じで肥料合わせは進められています。
お米の種が芽吹くための大事な土は、こんなふうに作られているんですね。
園芸の知識もない昔の私は、なんとなくその辺から土を持ってきてタネ蒔いてんのかな、くらいの感覚でいましたが当然そんなことはないのでした。
今までの自分が知らなかった分野に触れて、この歳でもまだ新しい経験ができるのはありがたいことだと思います。
これから夏へ向けての期間は体力勝負な作業が目白押しですので、へなちょこながらも頑張っていきます!(^∀^)ᕗ
間も無くハウスの補修がある気がするので、実はそれに向けて秘密トレーニングを始めました。…一昨日から。
腕立て伏せを、膝をついて、まずは5回。
もちろん1セットで終了ですが、すごい頑張った気になれます。
若くないのでね、急に無理なんかできませんからね。
いためて動けなくなったら元も子もないですのでね。
10回まで増やす前に、ハウス補修に取り掛かることになりそうです。