いよいよ始まりました。
ビッグイベントのひとつ、田植えです!

立派に根がはった苗たちを、軽トラに乗せていきます。

この前の記事では「種まきで7割終了」と書きましたが、それは私の勘違いでした!
本当は田植えで7割終了でした!!
なので今が本当の頑張りどきです。
お手伝いをお願いしている方々の力も借りながら、この大事な局面をみんなで乗り切りたいと思います。
苗はとっても良い感じに出来上がりましたので、きっとおいしいお米に育ってくれるはず♪
苗ちゃんたちもがんばれ〜!
代掻きは一昨日無事に終了しましたが、苗の管理は田植えが終わるまで続きます。
朝から夕方まで、気温を見ながら、天気が変わるたびにハウスへ行って温度を調節します。
土の乾き具合も見て、必要ならお水もあげなければいけません。
そんな水やりで活躍しているのが、自動かん水。
シャワーっと両脇からお水が出ます。
ハウス1棟につき、3分から5分くらいを目安に使用しております。
この元栓は地面に掘った穴の中にあり、専用の長い棒を使ってバルブを回して開閉します。
5月5日、こどもの日。
この日もいつも通りに自動かん水を使い水やりをして、さて元栓を閉めようとバルブを回したところ…
何かモロっとした不思議な感触。
そして回せど回せど弱まらない水の勢い。
嫌な予感がして、バルブが沈む水の中に手を突っ込むと…
バルブの頭が、ない…。
「壊してしまいましたーーー!」
もう急いでおかあさんを呼びに行きましたね。
今もなお出続けるシャワーに恐怖しながらも、「このまま一生止まらなかったらハウスの中の苗箱1個ずつ外に出さなきゃいけないのでは…?!」と気が気ではありませんでした。
そんな中、おかあさんは冷静に、地面に落ちている棒のひとつを手に取り、くるくる回し始めます。
実はこのバルブは、5年前にも壊れているのです。
2020年5月12日
ちょうど5年前の5月。今回同様に田植え前の事件のようです。
その当時、壊れたバルブ用に改造して作られた棒が今日までずっと土の上に転がっており、今回もお世話になったというわけです。
おとうさんにも連絡して、新しく買ったバルブと交換してくれました。
結構大変だったようです。
この日はまだ代掻きが終わっておらずとても忙しい日でしたが、急なトラブルにも即座に対応してもらえて助かりました…
なんでも自分たちで解決できる様にならなきゃいけないんだよなぁ…と改めて思いました。
そして今回わかったのは、バルブの寿命は5年ほどのようだということ。
今回は朝の8時頃に壊れてしまい、新品を買いに行こうにもまだお店が開いていない時間帯でした。
来たる5年後のトラブル対策として、予備のバルブを持っておいた方がいいのかな、という結論に至りました。
備えあれば憂いなし、ですね。
ただ今、代掻き(しろかき)の真っ最中です。
代掻きとは、田んぼに水を張って、土の塊を砕きながら均等に慣らしていく作業のことです。
代掻きの語源は、昔の土地面積の単位「代(しろ)」と、「耕す」=「掻く」からきているようです。
ネット調べですのでどの程度信憑性があるのかは不明ですが、この他には、泥のことを「代(しろ)」と言っていた…という説も見られました。
この掻き混ぜ作業、男性陣はほんの少し薄暗い朝早くから、家でご飯も食べずに田んぼへと出向きます。
トラクターに乗り込み、常に後方を確認しながら、けして広いとは言えないその機械の中でご飯を食べたり、お茶を飲んだり、お煎餅を食べたりしながら頑張るわけです。
他の農家の方で、「朝に笑顔でハイ!って弁当渡されて小さいトラクターに押し込まれてさ、つまりコレ、昼も降りてくるなってコトなんだよ。もうね、だまって一日中座ってるだけだから頭おかしくなってワーーって叫びたくなるよ!」と笑いながら言っていたのを聞いたことがあります。
6時前から、遅ければ19時近くまで、小さなトラクターに乗っております。
気が狂うほどとは過酷なもんだ…と当時は思いましたが、実際間近で見ていますと本当に大変な仕事だと思います。
帰ってくる旦那はクタクタで、常に身体をひねって後ろを見ているそうなので背中が辛い時もある様子。
先日はせっかく田んぼに入れたお水があちこちにあいてしまった穴から漏れ出ていたようで、その穴を探して塞ぐ、を繰り返していたようです。
ちょっと掘ったら更に横穴が、なんてことも。
そしてこの穴をあけてまわるワルイやつは誰かというと…
オマエだったのかー!!
随分悪さを働くらしいです。
うーん、お互いの生活をかけてのせめぎあい。
和平の道は遠いです。
代掻き期間の田んぼは、他にもいろんな発見があります。
ぴょこんと跳ねる、小さなアオガエル。
いつも二羽セットで見かけるカモ。
人慣れしていて動じないシロサギ、アオサギ。
そして私が初めて見かけた、アマサギ!
ミルクティーカラーが可愛らしい。
代掻きをして進む機械の後方は泥の中の虫が上に出て来るのでしょうか、色んな鳥がそれを狙ってチョコチョコとついてくるようです(動画は旦那提供)。
大変な作業ではありますし、見渡す限りの田んぼで変化に乏しくはありますが、たまにこういう自然の風景?に癒されながら頑張って欲しいものです。
代掻きはあと数日のはず…!fight!
「種まきが終われば、米作りの7割は終わったようなもんだ!」
これは河内家の合言葉。
何かあるたび、「いや、でももう7割終わってるから!」みたいな感じでちょいちょい飛び交う魔法の言葉です。
去年は7割終わったつもりでいたのに、収穫後の新米発送が種まきと比べ物にならないほど忙しくてびっくりしました笑
それは例外ということで…YouTubeにも投稿しました通り、令和7年産のお米作りがいよいよ開始となりました。
3日間に渡る一大イベントである種まき作業も、お手伝いの人たちに来ていただき先日無事終了。
この種まき、前日から忙しくなります。
たった3日間しか使わない機械たちをえっさえっさと運び出し、ちゃんと動くか油を差しながら入念にチェック。
土や種をセットして
苗箱を運び込んで、みんなで試運転。
大丈夫なことを確認して、翌日からの本番作業となります。
大きな機械トラブルや怪我などもなく終えられて、本当に良かったです。
お手伝いをお願いした方々もみなさん大ベテランで、手際良く作業していただき本当に感謝です。
次の田植えの時も、病院の受診と重ならなければ来ていただけるとのことで…頼りにしております。
せっせと働く我々をよそに、ぽぽちゃんはお気に入りの場所で日向ぼっこでした。
今後はハウスに並ぶ種ちゃんたちがすくすく成長するように温度管理を徹底しながら、並行して田んぼを整え、田植えまでは忙しくなります。
うぅ、ここからが頑張りドコロです…
でもほら…
7割はもう、終わってるはずですから……!
雨が続くという予報が出ていたため、田んぼの肥料まきを終わらせようと先日まで頑張っておりました。
風がだいぶ強いですが、やってしまわないと後々大変なことになります。
肥料の詰まったフレコンを、黄色いタンクの上へ運び、中へ肥料を落とし入れます。
タンクのついた機械は、その名をブロードキャスターといいます。
このタンク下から伸びる細い筒から、肥料がプンプンプンプン!と放出されるのです。
プンプン撒きながら何往復もして、何回かスタート地点に戻り肥料を追加し、また田んぼへ…を繰り返します。
最後の方は調整のために個包装を手作業で入れていました。
昔はフレコンはなく、全てを手作業で個包装を破りいれていたのだとか。
いやぁ…大変な時代に今の基盤を作って道を切り開いてくれたおとうさんとおじいちゃん、それを支えてきたおかあさんとおばあちゃん。
頭が上がりませんね。
それを引き継ぐ旦那も毎日頑張っていますので、私も頑張って取材をせねば!
…もちろんサポートも!
現在芽出し作業の真っ最中です。
とてもシビアな時間管理が求められます。
もしもうっかり、すっぽかしちゃったりなんてしたら…芽が出過ぎて残念なことになってしまいます。
適温のあたたかいお水に浸けられた種を、時間をみて脱水にかけます。
そうすることでちょうど良いところで芽が出るのを止められるわけですね。
2台並んでますが、どちらも発芽を促す「催芽機」です。
右の機械の方が新しめ、名前はアクアシャワープロ。
写真は10度に設定されていますが、催芽の時点では32度に上げて設定し直します。
お湯までいかない、あたたかいお水です。
左の機械は古めですね。
ハトムネ自動催芽機というようです。
ハトムネくらいの状態を目指すと良いらしいので、わかりやすくそのようにネーミングしたのでしょう。
むん!と胸を張っている…ようにも見えないこともない。
左がもうひとがんばりの状態、右がちょうどいい芽の状態です。
水から引きあげたら、芽を止めるために脱水機にかけます。
去年は例年よりもあたたかかった為、水を切った後も芽の成長が思うように止められませんでした。
今年はそれを踏まえて、脱水後も気をつけて見ていくことになりそうです。
今年の秋田県は、雨でぐずつく日が多いです。
今月に入ってからも連日の雨。
そんな中、晴れ間を見ては外作業を集中的にしています。
少し前に青空が続いた日がありまして、動くと汗ばむくらいの陽気の中でビニールハウスを整えました。
苗を育てる為の6棟のハウスの、ビニールをおろしてベルトで固定。
最近続いた雨で中の土がぬかるんでいるのでそこに土を足したり、平らにならしたり。
この日は午後からも本当に気持ちの良い天気で、さて頑張ろうと意気込んで現地へ向かうと…
あっ……前輪が…
あらぁ……後輪も…
ダンプがぬかるみに、はまってしまっていました…
引っ張るベルトを格納庫から持ってきて、いざ、救出です!
まずは軽トラ!
…ダメでした。
軽トラが軽すぎるようです。
続いて…
トラクター!
いけると思いましたがまだダメなようです。
こうなればこれしかない。
目には目を。ダンプにはもちろんダンプを!
おお…!
やっと抜け出せました。
よかった…よかったよ…
写真ではちょっと伝わりにくいですが、結構な深さをタイヤで掘ってしまっていました。
停める位置には気をつけようねということで、なんとか一件落着。
この他には大きなトラブルもなく、1日の作業は無事に終了です。
ハウス作業をしている間、浸水させている種の水換えはお母さんがしてくれていました。
ちょっとずつ、でも確実に進んでいます。
まだ芽も出ないうちから、
「はやく新米とれないかなぁ〜」
と旦那と2人、話しております。
数日前から、肥料合わせをしています。
土と肥料を混ぜる作業ですね。
農家に嫁いで今年2年目の私は、初めてその作業を見学しました。
田んぼの真ん中にある格納庫に響く、機械の動く大きな音。
土と肥料の混じる独特なにおいと、それらのけぶる空気の中で、我らが主戦力の男性陣2名が懸命に作業をしておりました。
「マスクした方がいいよ!」
と言われるのは当然のことで、空気に触れる部分はすべて真っ黒に汚れてしまいます。
土と肥料が回転と振動で細かく動くので、それらが常に空気中に舞っています。
そのおかげで、仕事終わりにマスクを外した2人の顔は、マスクの部分がくっきり白い跡になるほどです。
短時間の見学でしたが帰って鼻をかんだところ、私もちょっと黒い鼻水がでました…。
さて、流れをかいつまんで説明しますと。
まずは奥の大きい土の山から、ボブキャットという働くクルマで土をひと握りすくいあげまして。
振り向いたところにある、なんか大きいやつに上から入れてやります。
上から入れた土は、ハムスターが好きな滑車みたいな、回転する青い缶の中に落ちていってゴワンゴワンと回されます。
肥料混合機、まぜっこ。
こういう機械って、なんかおもしろい名前がけっこう付けられてますよね。
種の芽を出す機械か何かも確か、ハトムネとかいう強そうな名前だった気がする。。。
↑ 長年頑張ってくれているので至るところに穴が空いてしまっていますが、補修に補修をかさね更なる補修を加速させながら、まだまだ現役で頑張ってくれています。
このまぜっこちゃんの中には、先に肥料が入れられています。
数種類のものを、緻密に計算された分量でバケツからひょいひょいっと投げ入れ、経験に基づいて弾き出された時間を、数分違わずに測定して土と一緒に混ぜ混ぜします。
タイマーが鳴りましたら缶の回転を止めて、ベルトコンベアーのスイッチをオン。
すると土がまぜっこちゃんのしたからベルトへと降りて、
上へ上へと運ばれていきます。
頂点の先で、下の袋の中へ落下。
この袋が満杯になったら横へ寄せて、また次の袋をつめる、と。
ちなみにこの袋の少し上の部分は、ふるいをかける感じで揺らさなければならず、
お父さんが長い棒を持って、手作業で振るっているのでそれなりに大変。
「毎年このふるいをかける機械を作ろうと思うんだけど、数日で終わるから結局作らないで終わるんだよねぇ」
だそうです。
お父さんは機械に強いので、種まきの機械もスイッチ増やして使いやすく改造したりしています。
作ろうと思ってほんとに作れちゃうんだから、ほんとにすごい人です笑
***
…と、こんな感じで肥料合わせは進められています。
お米の種が芽吹くための大事な土は、こんなふうに作られているんですね。
園芸の知識もない昔の私は、なんとなくその辺から土を持ってきてタネ蒔いてんのかな、くらいの感覚でいましたが当然そんなことはないのでした。
今までの自分が知らなかった分野に触れて、この歳でもまだ新しい経験ができるのはありがたいことだと思います。
これから夏へ向けての期間は体力勝負な作業が目白押しですので、へなちょこながらも頑張っていきます!(^∀^)ᕗ
間も無くハウスの補修がある気がするので、実はそれに向けて秘密トレーニングを始めました。…一昨日から。
腕立て伏せを、膝をついて、まずは5回。
もちろん1セットで終了ですが、すごい頑張った気になれます。
若くないのでね、急に無理なんかできませんからね。
いためて動けなくなったら元も子もないですのでね。
10回まで増やす前に、ハウス補修に取り掛かることになりそうです。