ただ今、代掻き(しろかき)の真っ最中です。

代掻きとは、田んぼに水を張って、土の塊を砕きながら均等に慣らしていく作業のことです。
代掻きの語源は、昔の土地面積の単位「代(しろ)」と、「耕す」=「掻く」からきているようです。
ネット調べですのでどの程度信憑性があるのかは不明ですが、この他には、泥のことを「代(しろ)」と言っていた…という説も見られました。
この掻き混ぜ作業、男性陣はほんの少し薄暗い朝早くから、家でご飯も食べずに田んぼへと出向きます。
トラクターに乗り込み、常に後方を確認しながら、けして広いとは言えないその機械の中でご飯を食べたり、お茶を飲んだり、お煎餅を食べたりしながら頑張るわけです。
他の農家の方で、「朝に笑顔でハイ!って弁当渡されて小さいトラクターに押し込まれてさ、つまりコレ、昼も降りてくるなってコトなんだよ。もうね、だまって一日中座ってるだけだから頭おかしくなってワーーって叫びたくなるよ!」と笑いながら言っていたのを聞いたことがあります。
6時前から、遅ければ19時近くまで、小さなトラクターに乗っております。
気が狂うほどとは過酷なもんだ…と当時は思いましたが、実際間近で見ていますと本当に大変な仕事だと思います。
帰ってくる旦那はクタクタで、常に身体をひねって後ろを見ているそうなので背中が辛い時もある様子。
先日はせっかく田んぼに入れたお水があちこちにあいてしまった穴から漏れ出ていたようで、その穴を探して塞ぐ、を繰り返していたようです。
ちょっと掘ったら更に横穴が、なんてことも。

そしてこの穴をあけてまわるワルイやつは誰かというと…

オマエだったのかー!!
随分悪さを働くらしいです。
うーん、お互いの生活をかけてのせめぎあい。
和平の道は遠いです。
代掻き期間の田んぼは、他にもいろんな発見があります。
ぴょこんと跳ねる、小さなアオガエル。
いつも二羽セットで見かけるカモ。
人慣れしていて動じないシロサギ、アオサギ。
そして私が初めて見かけた、アマサギ!
ミルクティーカラーが可愛らしい。
代掻きをして進む機械の後方は泥の中の虫が上に出て来るのでしょうか、色んな鳥がそれを狙ってチョコチョコとついてくるようです(動画は旦那提供)。
大変な作業ではありますし、見渡す限りの田んぼで変化に乏しくはありますが、たまにこういう自然の風景?に癒されながら頑張って欲しいものです。
代掻きはあと数日のはず…!fight!